「里山資本主義」日本経済は「安心の原理」で動く 藻谷浩介
敬愛する所沢地ビール「野老社中株式会社」吉村社長がおすすめしてくれた「里山資本主義」、やっと読了しました。
この本が言いたいのは一言で要約すると『地域内循環経済』。自分流解釈では、適度な小都市でも「成り立つ」社会をつくりましょう!ってことなのかなと。
それは少し前の日本では当たり前にあった光景で、わたしのような郊外の新興住宅地育ちでも、小学校のクラスには青果店とかクリーニング店、理髪店、自動車修理店の息子なんかが必ずいました。
そんなことかなと。
ベストセラーと比肩するのはおこがましいですが、それは、「なんだ。自分が所沢で16年、目指し、実践してきたことじゃない??」と思いました。
◆所沢でひとり暮らしを始め、庭付き一軒家を借りたのが1999年
→思えば「LOHAS」なんて生活スタイルの先がけでした(笑)
◆庭で野菜やハーブを栽培するも、都心の大商社で働く忙しさから見事に枯らしてしまい(笑)所沢で起業したのが2003年
→所沢で食べて行こうと漠然と考えました
◆以来、顧客の大半は地元・所沢で、なんとか食べていけるようになりました
どうしても、「過疎地で仙人のように暮らす」といった事例が刺激的すぎて、色んな意味で勘違いする人が多そうですが、大半が『埼玉都民』として東京に仕事・娯楽・情報を依存している「所沢市民」こそ持つべき「別視点」かなと。
そのために自分のできることは・・・やっぱり、足元の本業(ネット)で仕事をいただいている地元企業を強くしてあげることですね。
「里山資本主義は保険」という記述が的を得ていると思いましたが、所沢市民にとって「地元経済は保険」だと思います。
本書では木くずによる発電がイノベーションとして取り上げられていましたが、そんなものが無くても、例えば「プロパンガス」なんてのは地域に密着したインフラとして「保険」になっていると思います(都市ガスはオオモトが被災してしまうとすべて止まってしまいます)。
「都心なんでも一辺倒」ではなくて「違った視点」も持った人がファッションやポーズでなく真に増えてくれるといいですが、それは地元の魅力発信という努力と両輪なので、さらに頑張ろうと思った読書感想でした。
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つよぽん (@tsuyopon_com)
2015/2/25 水曜日 @ 22:16:50
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