「相棒 season13」第7話「死命」(真野勝成・脚本)「親子ですから」「おかえりなさい」
「右京さんの友達」の脚本家・真野勝成さんの「相棒 season13」第7話「死命」を見ました。
「右京さんの友達」では右京さんがドイルの「緋色の研究」を想起させる「孤独の研究」という小説を書いていましたが、今回は「アイリーン・ジャスミン」という毒を持つ花(もちろん架空!)が登場し『アイリーンというのは唯一シャーロック・ホームズを出し抜いた女性の名前(アイリーン・アドラー)ですからね』と右京さんに語らせています。
あと、紅茶も重要な小道具として登場していましたが、「お遊び」はそのぐらい?(笑)
ラストのセリフに強烈なこだわりを持つ真野さん。今回も、
◎カイト君と父・甲斐峯秋(石坂浩二)との今後の雪解けを想起させる『親子ですから』
◎カイト君がもはや右京さんにとって欠かせぬ存在であることを意味する『おかえりなさい』
という力強い名セリフを残しています。
とくに「おかえりなさい」は神戸尊が右京さんに真の相棒として認められたSeason8のラストのセリフ「ようこそ、特命係へ。」を彷彿とさせました。
そういう意味での【氏名】(甲斐親子)であり【使命】(警察官として特命係として)であったのかなと。
個人的には、真野さんが相棒シリーズ全体に関わる展開という『使命』を試された、難しい『死命』だったと思います。
持ち前の筆力で手堅くこなしたと思っていますが、真野先生、深読みしすぎていたらすみません(笑)